日本SEL研究会第13回大会プログラム

全体スケジュール

9:30~ 開場
10:00~10:10 開会行事
10:10~12:00 講演
12:00~13:00 休憩
13:00~13:15 会員総会
13:20~14:20 研究発表
14:30~16:50 シンポジウム
16:50~17:50 交流会
17:50~ 閉会挨拶

講演

日本の未来に貢献するSEL
―Discovering the role of SEL in developing Creative Collective Intelligence
(創造的集団知の開発におけるSELの役割の発見)

講演 Patrick Newell(教育活動家・ビジョンナビゲーター・「TEDxTokyo」代表)
司会 鈴木 水季(郁文館夢学園/日本SEL研究会理事)

 

日本は人口減少期に入り、今後も特に生産年齢人口は一層の減少が見込まれる。一方で、近年情報技術の発展が著しく、AIが人類の知能を超える転換点とされるシンギュラリティも近いとされることから、日本においてはAI等の積極的な活用が不可欠であるとされる。AI等の活用が大きく拡がる場合、人間は単純作業のような仕事ではなく主に情報の活用や人間同士のコミュニケーションに携わることが求められる。このため、今後の社会ではこれまで以上に、対人コミュニケーション能力や自分の感情とうまく付き合うための感情リテラシーが重要になると考えられている。それは、仕事のためだけではなく、いかに私たちが人間らしくあることができるのかという課題でもある。本講演では、以上のような状況の中で対人コミュニケーション能力や感情リテラシーを育てるSocial and Emotional Learning(SEL)がどのような役割を果たすのか、日本の未来にどのように貢献するのかについて提示するものである。

研究発表

司会:佐藤 修哉(長野大学/日本SEL研究会理事)/青山 郁子(都留文科大学/日本SEL研究会理事)

1.キラキラルームにおけるSEL「ポジティブレッスン」の実践 相曽 成陽(徳島文理大学)
2.子どもが変わるとき―SELの実践から 三谷 安希(社会福祉法人イエス団 みなべ愛之園こども園)
3.情動が生まれるプロセスに関する理論的考察 宮崎 昭(立正大学/日本SEL研究会理事長)

 

※1.13:20~/2.13:40~/3.14:00~

 

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シンポジウム

多様な設定と連携により広がるSELの可能性

シンポジスト 今井 朝子(自由ヶ丘学園高等学校)
シンポジスト 舩度 圭子(和歌山県学童保育連絡協議会役員)
シンポジスト 山根 隆宏(神戸大学/日本SEL研究会理事)/石本 雄真(鳥取大学/日本SEL研究会理事)
司会 渡辺 弥生(法政大学/日本SEL研究会理事)

 

今井 朝子(自由ヶ丘学園高等学校)

高校生に社会性と情動のスキルを、協働(collaboration)の実践を通して教えています。特に社会性と情動のスキル(SES)は協働を成功させるために重要であるため、高校ではPBL(プロジェクト・ベースド・ラーリング)の中でSESを伸ばす試みをしています。その試みとOECD調査についてお話したいと思います。

舩度 圭子(和歌山県学童保育連絡協議会役員)

京都大学での研究のお手伝いとして、SELのプログラムを幼稚園・こども園で実施しています。支援を強化するためには、現場・家庭との連携、そしてその現場や家庭とつながっている行政との連携についても考えていかなくてはならないと強く感じています。

山根 隆宏(神戸大学)/石本 雄真(鳥取大学)

全国で放課後等デイサービス事業等を展開しているデコボコベース株式会社と発達障害児を対象としたSELプログラム開発と効果検証に関する産学共同研究に取り組んでいます。当日は産学共同研究の利点,課題についても触れてみたいと思います。

交流会

ファシリテータ― 西田 千寿子(一般社団法人日本レジリエンス教育研修センター(JRET)代表)

交流会は事前申し込み不要です。

みなさんの取り組みの共有や疑問の共有の場としたいと思います。